まずは食中毒対策
マックに始まって、この頃、食中毒のニュースが 多く聞かれます。
11/08にも茨城県でノロウイルスによる食中毒があり、弁当を食べた30人が入院したと報じられました。
これから年末、そして正月を迎えるにあたって、更に食中毒は更に増えるとおもわれます。そんなことが心配されるので、厚労省は「食中毒予防の原則と6つのポイント」を一班消費者向けにSNSに公示しました。
その内容は簡単なようで、とても大変なことなので要点だけをまとめてみました。
①買い物
○消費期限などを確認する/○肉や魚など生鮮食品や冷凍食品は最後に買う/
○肉や魚などは汁が他の食品につかないように分けてビニル袋に入れる/○寄
り道をしないで、すぐ帰る。
➁家庭での保存
○冷蔵や冷凍が必要な食品は、持ち帰ったらすぐに冷蔵庫や冷凍庫に保管す
る。/○肉や魚はビニル袋や容器に入れ、他の食品に肉汁などがかからないよ
うにする。/○肉、魚、卵などを取り扱う時は、取り扱う前と後に必ず手指を
洗う。/○冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫は-15℃以下に保つ。/○冷蔵庫や冷
凍庫に詰め過ぎない(詰め過ぎると冷気の循環が悪くなる)。
③下準備
○調理の前に石けんで丁寧に手を洗う。/○野菜など食材は流水できれいに洗
う(野菜もよく洗う)。/○生肉や魚など汁が、果物やサラダなど生で食べる物
や調理の済んだものにかからないようにする。/○生肉や魚、卵を触ったら手
を洗う。/安全のため、包丁やまな板は肉用、魚用、野菜用と別々にそえて使
い分ける。/○冷凍食品の解凍は、冷蔵庫や電子レンジを利用し、自然解凍は
避ける。/○冷凍食品は使う分だけ解凍し、冷蔵や解凍を繰り返さない。/
○使用後の布巾ヤタオルは熱湯で煮沸した後、しっかり乾燥させる。/○使用
後の調理器具は洗った後、熱湯をかけて殺菌する(特に生肉や魚を切ったまな
板や包丁)。台所用漂白剤の使用も効果的。
④調理
○調理の前に手を洗う。/○肉や魚は十分に加熱。中心部を75℃で1分間以上
の加熱が目安。
⑤食事
○食べる前に石けんで手を洗う。/○清潔な食器を使う。/○作った料理は、
長時間、室温に放置しない。
⑥残った食品を扱う前にも手を洗う。/○清潔な容器に保存する。/○温め直す時
も十分に加熱する。
これらの注意事項をどれだけ守って励行しているでしょうか。
過酢酸はほぼ全ての注意事項に対応できます。欧米ほどではありませんが、我が国でも、食品に対してかなり広く用いられるようになりました。
例えば、野菜類。現在、スーパーやコンビニに並べられているカット野菜の袋詰めはほとんど過酢酸で消毒されています。飲食業では使われていませんが、欧米では肉類に対しても布巾に包んだ上から過酢酸をしみこませ、調理の際に軽く水洗いして使用しているとのことです。
野菜類は、葉が重なったものは一枚一枚はがして薄い過酢酸水溶液に少しの時間つけて置き、それを軽く水洗いするだけでOKのようです。
食器・調理器具等は極めて簡単です。野菜と同じように過酢酸水溶液に浸漬しておき、使用時水洗いするだけです。まな板や包丁などは、用後布巾などに包み、その上から過酢酸水溶液を噴霧等で十分湿らせておく、そして使用する際に水洗いします。
過酢酸は、他の消毒殺菌剤と違い、有機物が共存していても効果が低減することはありません。従って、皿洗いという作業の時間を少なくすることが出来ます。まあ、気になるほどの汚れを落としたら、大き目の容器に過酢酸水溶液を用意し、その中に放り込んでおけば、殺菌消毒はできてしまいます。保存用器も同じようにして消毒しておきます。
また、食材を扱うに際して、その都度石けんでの手洗いも簡単にすることが出来ます。石けんの使用は手肌の弱い人には過酷な作業です。それを過酢酸水溶液中で手もみ洗いをするか、ハンドスプレーで吹きかけ、その後水洗いという手順で十分です。
まだまだ、詳しく説明したらきりがありません。
しかし、厚労省は、まだ一般用の過酢酸商品は認めていません。
そこでpre-過酢酸粉末製剤の出番なのですが、なかなか理解されないようです。まして、厚労省を惑わしてはいけないので、暫く自重して内輪だけでテスト的に使用して行くほかはないと思います。
2024-11-11 21:26