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洗浄力はUPしたか?

一般消費者は“洗浄力がUPした”とか、“他の洗剤を越えた”などと言われると、それはすごいと思って、すぐに使ってみます。
しかし、洗浄力UPを実感しているでしょうか。

「過程用品品質表示法」で表示されている内容組成を見ると、界面活性剤(洗浄成分)の配合量を増やしただけのことです。
一番新しい洗剤の界面活性剤の配合量は60~70%、以前の液体洗剤や粉末洗剤の2~3倍になっています。いわゆる「濃縮洗剤」ということです。消費者はすごいと思いますが、専門家は“何をバカなことを言っているんだ”と冷ややかな目で見ています。
何故かと言うと、洗浄においては、その主体となる界面活性剤は、洗たく液に対してある一定量以上、すなわちいくら多量に使用しても、洗浄力はほとんどUPすることはありません。かわるとすれば、洗濯物の処理量が増えるだけです。
要は、「よごれを落とす力=洗浄力が強くなる」という訳でないのです。それが、他の物質にはない界面活性剤の特異な性質なのです。

たとえば、cup一杯と指定されているのに、cup二杯いれても洗浄力が倍増するわけではありません。一杯分は無駄に捨てられてしまいます。
そこで、派手にCMされている濃縮洗剤の一回の使用量を見ると、通常の洗剤の半分以下になっています。そうすることで、一回に使用する界面活性剤量の辻褄合わせをしています。

以前、「濃縮洗剤」なんていう触れ込みで海外から日本へ入って来た洗剤を見た時、メーカーは馬鹿にしたものです。それを、今に至って我が国の洗剤が同じことをやっているのです。
消費者の心理を煽って、売れればどんな方法でも構わない、といった焦りがあるようです。

むしろ、界面活性剤を増やした分、洗浄力を補助するビルダー(=補助剤)が少なくなっています。そのため、汚れ落ちが悪くなり、洗たくを繰り返した時、これまでより衣類に残る汚れが多くなり、黄ばみ・黒ずみ(灰色化)・異臭が出やすい、といった問題を生じることがあるので、普段から注意しなければなりません。

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