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魔法だって、洗剤が

ひさしぶりにドラッグストアを覗いて見ました。

何か買う訳ではありません。
確認したいことがあったので、面倒臭いと思いながらも調べに入りました。

ありましたよ。
「魔法・・・万能洗剤」
とデカデカと表記した洗剤が。
さすがに、呆れました。
幼児のままごと遊びで使う洗剤ではないですよね。
いや、我が国の一般消費者のレベルは「幼児」程度であると見下しているのでしょうか。

医薬品や化粧品には「広告基準」があって言葉遣いにも注意しなければなりませんが、洗剤は「薬機法」の範囲外なので、石けん洗剤工業会の方も、広告基準のような製薬は正式には決めていないようです。
しかし、日本のメーカーは行き過ぎが無いよう自主的に広告の言葉遣いに注意しています。だから、これまで「魔法」なんていう言葉など決して使用しなかったのです。
先の「濃縮」の件も、すでに45年程前に消費者団体との間でやり取りがあり、それ以来広告には使われていないはずです。

それが、今回はよりによって「魔法」とは。開いた口がふさがりません。
洗剤は「科学」であり「魔法」ではありません。
何か、異論が出たら言訳するために、極めて小さい文字で「・・・のような」という言葉を入れています。それこそ、姑息以外の何物でもありません。

そろそろ我が国の消費者も、ゴミ同然の香の強い「柔軟剤」に狂喜乱舞したことを反省し、しっかり洗たくを見直さなければならないのではないかと思います。

・・・あぁ~、言いたいことを言って、スッキリしました。

合成洗剤は石油系、石けんは天然・自然系といわれますが?

 合成洗剤=石油系、石けん=天然・自然系、と言って区別しようとする人々は、今日でも多くいます。でも、少し考えてみてください。石油も自然界に存在するものであることは誰もが知っているはずです。

 従って、こうした区別の仕方は意味をなさないことを、まずしっかり認識してもらいたいと思います。
 その上で、石けんを過信する方々の根拠が極めて曖昧であることを知ってもらうために、我が国での石けんの歴史的経緯を説明したいと思います。

『石けんは歴史上初の合成洗剤である』
と言ったら、多くの人々が《ウッソー!》と言うかも知れません。
「原料は自然界にある動植物油じゃあないの?」
・・・その通りですが、その油から化学的に合成しなければ、石けんは得られません
「昔から、あるじゃない」
・・・昔から合成されていたのです。ただ、合成という言葉を知らなかっただけです。自然界に石けんそのものは存在しません

石けんの歴史を辿ると、紀元前3000年代の古代バビロニアのシュメール族が残した楔形文字の記録文章に
「山羊脂(1)と木灰(5)から石けんを作り、洗たくと医療に用いた」
と記されています。
 即ち、山羊脂は動物性油脂、木灰は木を燃やした後の灰で、主成分は炭酸ソーダです。要するに、油脂とアルカリ性の炭酸ソーダで石けんを作るということで、これは今日でも石けん作りの基本になっています。
 でも、ソープの語源になっているローマの丘「サポ」には土に混ざっていたのではないか、という方々がいますが、サポの丘は祭祀の場所で、常に生け贄として山羊や羊が奉げられていました。火に焼かれ、脂肪がひたたり落ちます。そこには燃料の木灰が次々に溜まります。
 油脂と木灰があり、繰り返し熱が加わることで反応が進み、石けんが形成されていきました。それが知らぬ間に、石けんと土が混ざり合って溜ってしまったのであり、最初から自然に存在した訳ではありません。

 それでは何故、石けんと合成洗剤が別々に言葉として存在するのでしょうか。
戦後、化学工業が急速に発展し、鉱物油・動植物油からいいろな界面活性剤(合成洗剤)が合成されるようになりました。
 一方、石けんは幕末・維新に欧米から輸入されるようになりましたが、当時は「石けん」という名称はありませんでした。あくまでも、原産国の名称に近い発音の「シャボン」あるいは「サボン」と呼ばれていて、しかも一般庶民の目に触れることはありませんでした。要するに、庶民は知らなかったのです。

 石鹸の「鹸」という文字の意味は、灰汁(あく)という意味です。木灰に水を和し、濾して得た液汁のことです。
 幕末、かまどから得た灰汁にうどん粉(小麦粉)の水溶液を混ぜ、暫く放置しておくと、やがて固まって「石」のようになることを発見してから、その塊を「セキケン(石鹸)」と呼ぶようになったということです。これは、小麦に含まれるグルテンが網目状につながる作用によるものです。 
 身近な問題としては、うどんを捏ねているとコシのあるうどんに仕上がるとか、パン生地を暫くの間、寝かせておくとしっかり膨らんだパンになるとか言われていますが、これは、水を加えて捏ねると、グルテンが網目状になって繋がり合うという特異な作用によるものです。
 しかも、グルテンが繋がり合ったものを水で洗い流すと、水溶性タンパク質やデンフン粒が流出し、グルテン塊が分離するそうです。
上述の「セキケン」はそうして得られたものではないかと思われます。

 更に石けんの詳しいことは長くなるので、拙著『化粧品と美容の用語事典』に譲るとして、明治6年に行われたオーストリア万国博覧会派遣された技術者が石けん製造法を習得して来たことが、我が国での石けん製造の起原になったと言われています。
 それ以前、試作に成功したとか、明治4年に製造の先鞭をつけたという話もありますが、何と言っても万博派遣の技術者が初めて「苛性ソーダ」という化学物質を知って知り、それを用いて積極的に石鹸製造を行うようになって、何とか欧米の石けんに近いものができるようになったことが、それ以降のわが国の石けん製造技術の発展につながっています。
 明治10年の第1回内国勧業博覧会には、透明石けんが出品されるほどになり明治20年後半には海外に輸出するようになりました。
 それでも、品質的にはまだ欧米の水準にまで至っていなかったようで、森鴎外は『雁』(1911年)の中で、主人公の言葉を借りて、
「石鹸は本物でなければならない」
と、言っています。要するに、本物というのはヨーロッハ゜の石けん、そしてそれに進化途上のわが国の石けんを対比させているということです。
 注目すべきは、「石鹸」という言葉が使われていることです。明治40年代には言葉としても「石鹸」が定着していることを知る貴重な史料だと思います。

 このように、石けんはわが国の近代工業の発展に多大な成果をもたらし、戦後、石油由来の合成洗剤が発展するまで日本の化学工業をけん引してきた歴史的な物質であったので、その後、石けんと合成洗剤が併存しても、「石けん」の名が残されることになったというわけです。
 JIS規格、家庭用品品質表示法でも別々に規定され、今日まで変わっていません。決して、自然系で安全・安心などという理由ではありません。

 むしろ、俗にいう「自然・天然系」という同類の界面活性剤が、どれも化学合成され、実際に食品・医薬品に大量に使用されています。一般消費者は普段の食生活において必ず摂取していることを認識しなければなりません。
 「合成」だからといって、忌避する理由にはならないことを知ってもらいたいと思います。

何故、価格に大きな違いがあるのか

市場に出回っている洗剤は、大きく価格が異なるものがあります。

何故、それほど価格が違うのか、内容成分に違いがあるのか、効果に差があるのか、消費者には理解できない問題です。
例えば  ◎クリーニングの専門業者が使っている
  ◎環境問題や安全性に厳しいドイツからの輸入品だ
  ◎アメリカではNASAに納品されている
とか、消費者の気を惹く言葉が添えられています。
 最近のテレビCMのキャッチフレーズでも、
 ○抗菌・除菌効果が優れている
 ○超消臭・部屋干し用の
 ○洗浄力が従来の洗剤を越えた高濃度
 ○濃縮洗剤だ
とか、兎に角、洗剤では当然のことを殊更大きく取り上げて喧伝しています。
 特に、濃縮洗剤については四十年ほど前に、消費者団体とある外資系との間で
 「濃縮」の意味についていろいろやり取りがなされていたのですが、ここに来てまたその問題が繰り返されることになりました。
 抗菌・除菌についても界面活性剤そのものに程度の差はあれその効果があるので、取り立てて言うほどのことではありません。
 部屋干し・消臭に関しては、洗剤でしっかり汚れが除去されていれば問題にされるような効果ではありません。それを強調するということは、これまでの洗剤がしっかり汚れを落としていない、ということを言っているようなものです。

 それなのに、商品の価格が違うのはどうしてでしょうか。
 一個の商品では価格に差がありますが、それを洗たく一回あたりにして計算しなおしてみてください。
 まず、BellitasのミラクレールMRCです。
   1.5㎏入りで¥18,00-⇒標準使用量で100回分
      一回の使用量(水30ℓに対して):15g
      一回当たりの単価:¥18円
      界面活性剤量:12%  全有機炭素量(TOC)=1.8g
   従来のコンハクト洗剤
           一回の使用量(水30ℓに対して):25g
                                                                          ⇒100回分に換算すると ¥2,500-
      他の粉末洗剤   一回の使用量(水30ℓに対して):25g 
          界面活性剤量:23%  TOC=5.75g   
   液体洗剤   界面活性剤量:58%  TOC=5.8g 水30ℓに対して10g(40回)
                                      界面活性剤量:21%  TOC=5.25 水30ℓに対して25g(35回)
他の洗剤の現在の価格を調べていませんが、どれも100回分に換算してみたください。特に、最近のワンパック洗剤では100回分でどれほど高額になるか、簡単にわかると思います。

どれだけミラクレールMRCが経済的か、表向きの商品価格だけでは判断できません。それに、環境問題においてもTOCが1/3で、他のものより環境に対して十分考慮されていることが明らかです。
 それに、St.M医科大学病院のリネンのプロが20年以上使用した結果、ミラクレールMRCには消臭・漂白・柔軟の効果もあるので、別に用意する必要はないと言っています。確かに、他にはない特殊なメカニズムを組み込んでいるのでいるので、余分な経費を節減できます。それ故、洗たくを全体的に見れば、一番使いやすい洗剤であると評価してくれました。(残念ながら、十年数年ほど前に他界されました=21世紀の洗剤のキャッチフレーズは二人で考えたものです)

いろいろな洗剤があるが、どこに違いがあるのか

 洗たく洗剤(合成洗剤)は、その洗浄作用の主体である界面活性剤の種類で三系統があることは前述した通りです。その他に配合される成分は以下に示すもので、特別大きく違うものはありません。ただ、それぞれの配合量が異なるだけです。

 ただ、これ等は、原料を一度水に溶かして均一な状態にし、それをドライスプレー処理して粉末化する製造方法をとっている大手メーカーの場合で、近年、撹拌(ミキシング)方法で製造する場合もあり、その場合には水に溶かすと効力を失う原料も配合できるので、一部の業務用洗剤などに取り入れられています。
 合成洗剤以外に、洗たく用洗剤として石けん(高級脂肪酸塩)があります。
 石けんは歴史上、もっとも古くからある合成洗剤で、「合成洗剤」というと必ず、❝いや、自然の洗剤❞だと異論を唱える方々が未だに多くいるので、この事に関しては改めて別の機会に説明します。

いわゆる「合成洗剤」は界面活性剤の他に、界面活性剤の作用を補助・増強する「ビルダー」と呼ばれる補助剤が配合されています。
 ○粉末洗剤の補助剤:アルミノケイ酸塩(ゼオライト=水軟化剤)・炭酸塩・硫酸
   塩・ケイ酸塩など。これらは工程剤剤とか増量剤と呼ぶ場合もありますが、
   その呼称は、少し的外れでもあるので、今日ではあまりその呼称は使われて
   いません。
   また、炭酸塩・ケイ酸塩は、洗たく液をアルカリ性に保つために必要なので
   「アルカリ化剤」とも呼ばれています。
 ○液体洗剤の補助剤:グリセリン・プロピレングリコール・ジエチレングリコー
   ル、そして「アルカリ化剤」(中性洗剤では必要ない)としては、もっぱらト
   リエタノルアミンが配合されています。
 これらの他に、蛍光剤・色素・香料などが配合されます。最近は、強烈な香りをつけていますが、本来、香料は原料臭を誤魔化す(マスキング)ことを目的として配合されていました。
 色素は、大体青系統のものが用いられます。以前、「という手法があり、青味づけ」という手法があり、青色をかすかに白生地につけると、目の錯覚で白みが増して見えるという現象があるので、蛍光剤を使用しない洗剤に利用されていました。ただ、化学合成品の蛍光剤に比べると明度が劣るということで、現在はあまり利用されていません。

 全体に見ると、界面活性剤・補助剤・その他の成分から成り立っていますが、実際にはそれぞれのメーカーによって配合の割合が異なって来るということで、製品に違いをもたらしているということになります。
 最近は、ワンパック化した商品が宣伝されていますが、組成的には何等異なるものではありません。

どんな洗剤があるか

 洗剤は、その用途によっていろいろな呼称がありますが、一般消費者向けには「家庭用品品質表示法」により洗たく洗剤・台所用洗剤・住居用洗剤の三種類があります。それらも更に細分化されていますが、要は消費者が用途・目的を間違わないように認識することを促すために区分しているのです。


その中から、まずは洗たく洗剤を採り上げることにします。
少し専門的になりますが、汚れに焦点をあてた場合、二つに区分されます。
  ①しつこい汚れ用・・・重質洗剤:heavy duty
  ➁軽い(しつこくない)汚れ・・・軽質洗剤:light duty
 洗たく洗剤では、通常の洗たく機による洗たくで使用されるものは「重質洗剤」で、綿・麻・ほとんどの化学合成繊維の素材を対象としています。一方、絹・ウール・アセテートなどを素材とした「おしゃれ着」の洗たくに使用される洗剤は「軽質洗剤」になります。
 重質洗剤で「おしゃれ着」を洗うとどのような影響があるのかというと、
   色落ち・繊維の縮み・風合いの変化
といった変化を生じることがあります。従って、「おしゃれ着」を洗う場合は、よく繊維の品質表示のタグをみて確認し、洗剤を選ぶ必要があります。

現在、市場で販売されている洗たく洗剤(重質洗剤)は次の三タイプがあります。
  粉末洗剤:以前から広く使用されているタイプ・・・計量スプーンなどを使用。
  液体洗剤:自動投入システムの洗たく機の普及・・・一定量を自動的に投入す
    る。自動システムではない場合は計量カップを使用。
  ワンパック洗剤:携帯用などの目的で以前から存在しました。
    最初のものは、吸湿性の少ない「パウチ(小袋=pouch)」という形になっ
    ていて、封を切って中の洗剤を投入するものでした。それが、近年のコイ
    ンランドリーの普及もあって需要が多くなり、水溶性高分子(ポリビニル
    アルコールなど)膜で包んだタイプが一般にも知られるようになりまし
    た。これは、そのまま洗たく機に投入すればいいというう手軽さがありま
    す。
 粉末洗剤は、水の量・洗たく物の量(汚れの程度)によって使用量を加減できますが、自動投入用洗剤・ワンパック洗剤はその加減ができないので、洗剤の無駄使いをしてしまうという問題があります。これは、環境問題が顕在化している今日、排出される「全有機炭素量(TOC)」が多くなることで問題視されています。

内容成分に関しては主たる作用を示す界面活性剤により三タイプに分けられます。
◎陰イオン界面活性剤を主剤とするもの
  (1)直鎖アルキルアルキルベンゼン硫酸塩(LAS)
  (2)@オレフィン硫酸塩(AOS)
◎その他
  (3)非イオン系・両性系
 わが国ばかりでなく、世界的に陰イオン界面活性剤を主剤とする洗剤が主流を占めています。これは、特別な理由はなく、合成界面活性剤としての二種類が早くから多量に作られ使用されていたからで、それぞれの原材料として界面活性剤を製造するメーカーを中心としたグループが最終製品をも製造販売しているからです。
 その二種類に拘らず、非イオン界面活性剤を主剤とする洗たく洗剤は、アメリカが多く製造販売しています。我が国でも非イオン系の洗たく洗剤は生産されていますが、まだ微々たるものです。ただ、使用する水の性質(液性・硬度など)にあまり影響を受けないので、将来は期待が持てるのではないかと思われます。
 今のところは、陰イオン界面活性剤の短所を補完するために、陰イオン界面活性剤が補助的に配合されているだけです。

洗剤を知る「紙上セミナー:洗たくに洗剤は、どうしても必要なものか

 諸般の事情により、このところいろいろな質問・疑問をいただいても、直接お話しする機会が無くなってしまいました。世の中には、未だCMなどで多くの情報が一方的に流されていて、その真偽がわからず混乱している消費者の方が多くいるようです。そういう方々の一助になればと考え、これまでに寄せられた質問・疑問を、本欄(当「店長の日記」)を通して、これから、なるべく定期的に説明して行きたいと思います。

 何でもそうですが、「モノ」を上手にしようするには、その「モノ」の本質をよく知ることが重要です。
 ただ、生来、文章を書くことには無精な性格なもので、いつまで続けられるかわかりませんが、何とか続けたいと思っています。それで、そんな性格へ刺激を与える意味からも、もし何か、早く知りたいことがあれば、メールでお知らせください。調べなおして、少しでも早くお知らせするよう頑張ります。

 まずは、最も基本的な問題
  「洗たくに、洗剤はどうしても必要なものなのか」
についてまとめました。

 洗剤はなぜ必要か?
というのは、洗たくばかりでなく、汚れを落とすことにおいて、その機能向上のために必要とするようになった、ということです。
 それまで、洗たくにおいては、人の労力は大変なもので、それを軽減するために洗剤、そして洗濯機が用いられるようになりました。それゆえ、労力をかけることを厭わなければ、洗剤は必要ありません。
 要するに、現在の洗たくは、次の二つの機能で行われています。
①洗たくおける主たる機能は機械力(物理的力)=人の力(揉む・こする・叩く)・
  水流の力(電気洗濯機)。
➁汚れを落としやすくする洗剤=補助剤:①の機能を効率よく完遂する。

 たとえば、昔はお伽話にあるように、川辺で衣類を水に浸し、手で揉む・足で踏む、あるいは棒で叩く、石にたたきつけるという力を与えて汚れを落としていました。その当時の汚れは、生活習慣も今とは違って、汚れもその程度で落とすことが出来ました。
 その後、灰汁(かまどに残った木灰を水に溶かした上澄み液)が補助剤として利用され、昭和の戦争前後まで、地方では普通に用いられました。それより前の時代では、外国人が
 「親切に洗ってくれるのはいいが、石けんを知らないので、臭さだけが残り閉口
  する」
といっています。石けんが普及したのは、ずっと後の事だったのです。
 時代とともに生活・文化も変化して、汚れも複雑になってきました。以前のような方法では簡単に落ちない汚れも出てきたのです。特に、近年は洗たく機まかせで洗たくしている人々が多くなりました。洗たく機の改良もいろいろ行われていますが、それは洗たく機だけでは十分でないことを示唆しています。
 それ故、洗剤を使用して効果を上げることが求められるわけです。


SDGsって、何だ !!

SDGsって、一体何なのか、と思うようになっています。

 「Sustainable Development Goals」持続可能な発展的開発(行動)目標
ということですが、最近「SDGs」という言葉に少しずつ興味が薄らいでいます。
それは、初めにイメージしたこととは大分違うように思えてきたからです。
その「イメージ」とは、後世の人々のために地球環境の悪化を少しでも改善するための努力をしようという目的を思い描いていたのですが、実態はそうでもなさそうなのです。参加したセミナーでは、誰もがSDGsの名の下で、いかに営業活動をするかという話ばかりであったのです。
その行き違いは、「Goals」を「目標」としていることに問題点があるようです。
我々は「Goals」ではなく「Goods」、すなわち「商品・製品」と解釈していました。目標だけなら、いくら大風呂敷を広げ、それが達成されなくても何の問題もありませんが、「商品・製品」となると、形として見せられるものを創造しなければなりません。

今から60余年前、環境汚染の現実的な現象を目の当たりにしてから、いつの間にか化学分野で学び、以降多少なりとも公害・環境汚染の問題に関わってきました。その過程で、自然の浄化能力に負担をかけないよう、少しでも効率のよい商品を開発することに注力してきました。
そんな経緯があったので、ただの「目標」だけと知って、拍子抜けしてしまったのです。

そこで、SDGsの原点になっている国連の「ミレニアム宣言」を改めて調べてみました。「millennium」、即ち「千年」の意味をよく考えると、2000年に出した宣言ということで、それから後の「千年間」に何をするかの目標ではなかったのです。
日本の政治家が、しばしば得意げに「国家百年の大計」などと公言しますが、自分が生きていないずっと先の時代まで、責任もとれないことをよくもまあ言うものだと思っていましたが、そんな大言壮語ではありませんでした。
ただ、キリのいい「2000年」宣言したということで、それが大きな間違いでした。
そうなると、SDGsという新語を利用して営業活動をしても文句は言えません。
ただ、旧来の営業活動と同じでも、そこに何とかSDGsを結び付ければいいことです。話が面白くなかったのはいた仕方なかったと、納得しました。

それにしても、この20年で地球上の人口は20億人も増えて、80億人にもなったといいます。これが千年先にどれくらいになるかは、それこそ予測できません。
環境汚染、温暖化はどうなるのでしょうか。

そんなこと考え、心配しても意味はないと笑われるだけでしょう。
改めて、足元をしっかり見つめなおすことにします。

SDGsセミナー

 今日はSDGsセミナーに参加してみました。

 最近は、周りで何をしているか、あまり関心はなかったのですが、やはり時代の流れを少しは知っておく必要があると思ったのです。
 何か得られるものがあるかみ知れないと、少し期待するところがありましたが、やはり少し違うのではないかと思いました。
 元々、SDGsの言葉の発祥は、悪化の一途を辿る地球環境の改善を目的とした議論の中から生まれたと解釈していたので、「Gs」を「Goals」ではなく「Goods」と解釈する方がいいのではないかと思っていたのが間違いだったのかも知れません。
 セミナーは、誰も皆話すことは同じ、
   SDGsに名を借りた売り上げを上げる広告宣伝活動
でしかありませんでした。
 同じようなことは昔から行われています。
 少し、SDGsの目標範囲を広げ過ぎているのではないかと感じました。

お詫びとお知らせ

①お詫び

 ここの所、一年程迷惑電話に煩わされています。
 朝は7時頃ら夜8時頃まで、何回も同じFAXを送り付けられています。何が目的なのか、一切FAXをフリントアウトせず、受け付けないのでよくわかりません。
 その対策として、電話がつながらないよう対策をとっていますが、そのため皆様にご迷惑をかけていることがあるかも知れません。
 誠に申し訳ありませんが、様子をみてから対策を講じようとおもっていますので、暫くの間ご容赦くださるようお願い致します。

➁お知らせ:@キエータ/ペイシイAPサンプルの件
 時折、当該商品のサンプルを希望する方々が、いらっしゃるようなので、次の要綱で用意したいと思います。
 (1)期間:三月末まで
   (2)条件:ベリタス商品\1,000-以上を購入される方
    誠に僭越ですが、弊社も今、厳しい状況にあります。送料を弊社負担にする余裕がないので、商品に添付するという形をとらせていただきたく、宜しくお願いします。
 (3)容量:100g
          お勧めしている標準使用量は0.2%なので、
      PETボトル 500gのものに1g、水を加え一杯に溶かします。
            1Lのものでは2g。水を加えて溶かし、一杯にします。
 (4)約1杯を計量できるスプーンを添付します。
 (5)希望者は、注文書のどこかに《サンプル希望》と記入するか、ショップの連絡メールで、その旨をご連絡下さい。説明書とともに商品に添付致します。

加湿器と細菌性肺炎

超音波加湿器に代えてほぼ一ヵ月が経ちます。

以前は加熱式加湿器だったので、少し慣れるまでに時間がかかりました。
その違いは、というと加熱式の場合、蒸気は暑いので噴き出すとそのまま上方に上り、白い霧は無色になりますが、超音波式は上方に向かって吹き出ても、すぐに弧をえがくようにして下方に向かい、白霧が無色になります。室温のまま蒸気になるので蒸気の質量が少し大きいことが原因だと思われます。
これを室内全体に行き渡せるには、室内を叩かくするとか、扇風機で撹拌するする必要があります。しかし、特に、急ぐ必要がない場合は、そのまま放置してもやがて対流作用で部屋全体に行き渡るので、問題はありません。

問題といえば、最近、インフルエンザ感染症の後、続いて細菌性肺炎に感染する人々が増えているということです。
黄色ブドウ球菌や肺炎球菌による二次感染で、気道の粘膜がダメージを受け、バリア機能が低下することが原因で、例年は子供が多いのに、今回は大人の入院も多く、過去に経験したことがない状況であると警告されています。

そこで、加湿器については清掃をこまめにするよう注意喚起されています。すなわち、水を継ぎ足すだけで長期間使用していると、水タンク内にカビが発生し、それが室内に放出されるからであるという。
しかし、加熱式タイプの場合は、加熱トレイで高温になり、その蒸気が噴出するので、細菌類やカビは死滅しているので、それほど問題はないと思われます。一方、超音波式は常温のままでの気化であるから、細菌類が繁殖していればそのまま放出されるので、室内空気が汚染される心配があります。
ただし、使用する水が殺菌消毒されている水道水以外の井戸水の場合で心配されている問題です。
水道水の場合でも、エアコンや室内の壁面などがすでにカビなど微生物に汚染されていれば、細菌性肺炎の危険性はあります。

従って、そうした二次感染を防ぐためにも、pre-過酢酸製剤(@キエータ/ペイシイAP)が必要になってきます。
我が家でも、一人風邪気味である者がいましたが、pre-過酢酸製剤水溶液を超音波加湿器を稼働させてから、マスクなしでもインフルエンザに罹ることはありません。

因みに、医師が勧めている対策は、以前のコロナ感染症と同じです。
①こまめに手をあらう、手指消毒をする。
➁石けんで洗う:アルカリ性であることが消毒効果を発揮する。
③マスクを利用する:飛沫感染を防ぐ。
④室内は定期的に(こまめに)換気したり、適度に加湿する。
⑤十分な睡眠。


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