pre-過酢酸粉末製剤が、現時点で一般消費者にとって安心・安全な殺菌・消毒剤であることを説明してきましたが、次に実際に利用できる範囲について紹介することにします。とくに、年末のこの時、一番問題になるのは食中毒の問題です。
昨年10月末、厚労省が公示した「食中毒予防の原則と6つのポイント」を「店長の日記」に記しましたが、問題が起こりやすい時節柄なので、pre-過酢酸粉末製剤のが必要な事項に関して、繰り返しになることを厭わず改めて紹介することにします。
①買い物:
②家庭での保存:買い物から帰ったら、必要なものはすぐに冷蔵庫や冷凍庫に保管
する。肉や魚類はビニール袋に入れ、他の食品に肉汁などがかからないようにす
る。また、詰めすぎないように。
肉、魚、卵などを取り扱うときは、取り扱う前と後に必ず手指を洗う。
③下準備:かなり煩雑で、一般家庭ですべて履行するのは難しいかもしれない。
④調理:
⑤食事:
⑥残った食品:
下準備・調理の 一つの作業の前後に必ず「手指を洗う」との注意が指示されています。特に、一般家庭で生ものを扱う場合、いちいち石鹸で洗っていたら大変面倒・煩わしいと感じるのではないか思います。せいぜい水洗いくらいで済ませてしまうのではないでしょうか。
そこで、少しでも煩雑さを軽減するため、pre-過酢酸粉末製剤を利用することをお勧めします。
別容器を用意し、pre-過酢酸粉末製剤の水溶液を作ります。
(別容器は100円ショップで販売されているものでよい:デスペンサー付き
かトリガータイプのものが便利)
それを手の届くところに置いておきます。過酢酸の効果は有機物に阻害されないので、作業が終わるごとにポンプを押して液を手に取り、よく揉んでから流水で洗い流します。
石鹸を取って洗うより便利で効果があります。加えて、最近の手洗い用ハンドソープは匂いをつけているので、手洗いが雑だと香りが素材に移り、味覚・嗅覚の鋭い方々の中には、出来上がった料理を口にしたとき違和感を抱くことがあります。
その他、下準備では次のように細かい注意事項が揚げられています。
(1)野菜などの食材は流水できれいに洗う。
(2)生肉や魚などの汁が、果物やサラダなど生で食べるものや調理の済んだものにかからないようにする。
(3)生肉や魚・卵を触ったら手を洗う。
(4)安全のため包丁やまな板は肉用、魚用、野菜用と別々にそろえて使い分ける。
(5)冷凍食品は使う分だけ解凍し、冷凍や解凍を繰り返さない。
(6)使用後の布巾やタオルは熱湯で煮沸した後、しっかり乾燥させる。
(7)使用後の調理器具は洗った後、熱湯をかけて殺菌する(特に生肉や魚を切ったまな板や包丁)
(8)台所用漂白剤の使用も効果的。
これらの注意事項に関して、pre-過酢酸粉末製剤を用いた場合、どれくらいの煩雑さを軽減できるか。
①野菜など:適当な大きさのプラスチックボールに過酢酸水溶液を用意してその中に浸しておく。使うときが来たら流水等で水洗いし、水を切って盛り付ける。
②魚・生肉:我が国では未承認のようですが、欧米では認められているということです。魚・生肉を布巾・タオル等でくるみ、過酢酸水溶液を十分吹きかけて暫く放置し、使用時くるんでいた布巾・タオルを除き流水で洗う。よく水を切って調理する。
③まな板・包丁:包丁はボールに用意した過酢酸水溶液に浸し、用時、流水で軽く洗い、布巾で水をぬぐい取り使用する。
まな板は3枚も必要としなくなるかも知れない。調理するごとに過酢酸水溶液をかけ、たわし・スポンジで全体をこすり、水洗いする。それが心もとなければ、同じ操作を2~3回繰り返す。
④使用後の調理器具や用後の食器類:熱湯を用いる必要はない。過酢酸水溶液を溜めた大き目の容器に暫く浸して置き、後にまとめて洗浄する。
布巾も熱湯で消毒しなくても、過酢酸だけで充分である。過酢酸は分解する過程で過酸化水素を生じるので漂白効果もある。
忙しい時間帯は、兎に角用後の食器類は次々に過酢酸水溶液を入れた大き目めの容器に入れ込み、時間に余裕ができたら後でまとめて洗うということで仕事の効率化を図ることが出来る。過酢酸は食事の残滓があっても殺菌効果は影響されない。
このように過酢酸を使えば煩雑な手順をかなり削減することができる。そして、安全で優れた効果を発揮するので、十分に使いこなせれば食中毒もかなり軽減できるはずである。
2025-12-15 17:03