これは見逃せないCMのウソ
最近、洗剤のCMでバカな理屈を流している。
液体洗剤は、ほとんどが水
洗剤は濃度で決まる
さすがに、ここまで言われると見逃せなまなった。以前から、ウソや消費者の注目をあつめようと、妙な造語をこれ見よがしに流していたが、こればかりは黙視するわけにはいかなくなった。
「洗剤は濃度で決まる」とは「何が」きまるのか。
性能/洗浄力のことを言っていることは明らかあるが、これは洗剤の基本的理論を否定する問題である。CMは代理店が作っているのであろうが、メーカーの専門家が黙していることに腹が立った。
当該メーカーが売りたいワンパック洗剤は、表示をみると70%が界面活性剤であると記されている。商品の界面活性剤濃度だけなら、一番濃いことに間違いない。
しかし、表示濃度だけでは洗剤の洗浄力などの品質は決まらない。それが、洗剤の不思議なところなのである。
その商品の形態を見ると、いちいち消費者が軽量しないで、パックを投入するだけでOKであるという。ということは、投入したら包んでいる素材が水に溶けて、内部の洗剤が機能を発揮する仕組みである。
水に溶ける水溶性の素材ということになれば、PVAかPVPである。この素材の利用は以前から試みられている。
たとえば、医療関係の使用済み洗濯物は、いろいろトラブルが考えられるので、これら素材の袋に入れ、それをそのまま専門業者に洗たくを依頼している。受けた業者も開封することなく、そのまま洗濯機に入れて洗い、仕上げをして納品する。
それ故、決して新しいものではない。ただ、洗たく物ではなく、洗剤を封入することにしたというだけである。そうなると、水を多く含む液体洗剤には使えない。そこで、必然的に水の配合量を極限まで少なくしなければならない。そうなると、相対的に洗剤等の濃度が高くなるのは当然である。
だから、ワンパック洗剤ははじめから濃度を高くすることを意図していた訳ではなく、そうしなければパックの形態にならなかっただけである。
実際に、そのワンパック洗剤を湿度の高いところ、あるい湿度の高い季節に放置輊しておくと、フィルムが水分を吸収してグチャグチャに崩れてしまう。
こんなもの、買い置きはできない。だから、商品箱に10数個しか入っていない。
品質を保持できない商品に対する消費者の苦情の矛先かわそうとする、姑息なCMでしかないのである。
以前にも「ニオイ菌」だとか、ありもしない好き勝手な名称を作り出したり、欧米で全く売れなかった強烈な臭いの柔軟剤を、「欧米」という言葉に弱い日本の消費者の弱点をついて売りまくり、「香害」という言葉が生まれる原因を作るなど、本当に困ったものである。未だに、欧米では売られていない。欧米での香りに対する姿勢は、我が国と全く違うのである。
ある意味、消費者をバカにしているとしか思えない。メーカーは消費者に正しい知識を伝えることも大事なのではないだうか。
実際の表示を見ると、示されている洗たく水における使用量(濃度)は、他の市販洗剤と同じである。
ワンパックになっているから、洗たく物の量が少なくても、また洗濯槽の容量が小さい従来型の洗濯機でも一つ使用しなければならない。そうなると、使用後、自然界に排出する有機物の量は多くなる。
すなわち、公害の一つの指標である「全有機物炭素(TOC)量」は倍以上になる。
洗剤分野では、水質汚染をなるべく少なくしようと努めているのに、その逆のことをしているのだ。正に、40年も前に問題化した水質汚染の再燃になってしまうという、大きな問題になってしまう。
代替、洗剤は濃度で洗浄力を増大することはできない。
洗たく水の中で、ある一定量(CMC:臨界ミセル濃度)を越えると、洗浄力はほぼ一定になってしまう。そのため、どのメーカーも、CMCを念頭に標準使用量を決めているのである。
ただ、ひどい汚れでは濃度が高いと効果が見られるが、だからといって高濃度洗剤を使う必要はない。普段使っている洗剤を余分に加えれば済むことである。
あまりにも異常なCMを流すメーカーには、この頃不信感ばかり抱いている。
消費者の皆様も、よく注意してもらいたいと思う。
2025-01-26 23:09
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