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いろいろな洗剤があるが、どこに違いがあるのか

 洗たく洗剤(合成洗剤)は、その洗浄作用の主体である界面活性剤の種類で三系統があることは前述した通りです。その他に配合される成分は以下に示すもので、特別大きく違うものはありません。ただ、それぞれの配合量が異なるだけです。
 ただ、これ等は、原料を一度水に溶かして均一な状態にし、それをドライスプレー処理して粉末化する製造方法をとっている大手メーカーの場合で、近年、撹拌(ミキシング)方法で製造する場合もあり、その場合には水に溶かすと効力を失う原料も配合できるので、一部の業務用洗剤などに取り入れられています。
 合成洗剤以外に、洗たく用洗剤として石けん(高級脂肪酸塩)があります。
 石けんは歴史上、もっとも古くからある合成洗剤で、「合成洗剤」というと必ず、❝いや、自然の洗剤❞だと異論を唱える方々が未だに多くいるので、この事に関しては改めて別の機会に説明します。

いわゆる「合成洗剤」は界面活性剤の他に、界面活性剤の作用を補助・増強する「ビルダー」と呼ばれる補助剤が配合されています。
 ○粉末洗剤の補助剤:アルミノケイ酸塩(ゼオライト=水軟化剤)・炭酸塩・硫酸
   塩・ケイ酸塩など。これらは工程剤剤とか増量剤と呼ぶ場合もありますが、
   その呼称は、少し的外れでもあるので、今日ではあまりその呼称は使われて
   いません。
   また、炭酸塩・ケイ酸塩は、洗たく液をアルカリ性に保つために必要なので
   「アルカリ化剤」とも呼ばれています。
 ○液体洗剤の補助剤:グリセリン・プロピレングリコール・ジエチレングリコー
   ル、そして「アルカリ化剤」(中性洗剤では必要ない)としては、もっぱらト
   リエタノルアミンが配合されています。
 これらの他に、蛍光剤・色素・香料などが配合されます。最近は、強烈な香りをつけていますが、本来、香料は原料臭を誤魔化す(マスキング)ことを目的として配合されていました。
 色素は、大体青系統のものが用いられます。以前、「という手法があり、青味づけ」という手法があり、青色をかすかに白生地につけると、目の錯覚で白みが増して見えるという現象があるので、蛍光剤を使用しない洗剤に利用されていました。ただ、化学合成品の蛍光剤に比べると明度が劣るということで、現在はあまり利用されていません。

 全体に見ると、界面活性剤・補助剤・その他の成分から成り立っていますが、実際にはそれぞれのメーカーによって配合の割合が異なって来るということで、製品に違いをもたらしているということになります。
 最近は、ワンパック化した商品が宣伝されていますが、組成的には何等異なるものではありません。

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