何故、価格に大きな違いがあるのか
市場に出回っている洗剤は、大きく価格が異なるものがあります。
何故、それほど価格が違うのか、内容成分に違いがあるのか、効果に差があるのか、消費者には理解できない問題です。
例えば ◎クリーニングの専門業者が使っている
◎環境問題や安全性に厳しいドイツからの輸入品だ
◎アメリカではNASAに納品されている
とか、消費者の気を惹く言葉が添えられています。
最近のテレビCMのキャッチフレーズでも、
○抗菌・除菌効果が優れている
○超消臭・部屋干し用の
○洗浄力が従来の洗剤を越えた高濃度
○濃縮洗剤だ
とか、兎に角、洗剤では当然のことを殊更大きく取り上げて喧伝しています。
特に、濃縮洗剤については四十年ほど前に、消費者団体とある外資系との間で
「濃縮」の意味についていろいろやり取りがなされていたのですが、ここに来てまたその問題が繰り返されることになりました。
抗菌・除菌についても界面活性剤そのものに程度の差はあれその効果があるので、取り立てて言うほどのことではありません。
部屋干し・消臭に関しては、洗剤でしっかり汚れが除去されていれば問題にされるような効果ではありません。それを強調するということは、これまでの洗剤がしっかり汚れを落としていない、ということを言っているようなものです。
それなのに、商品の価格が違うのはどうしてでしょうか。
一個の商品では価格に差がありますが、それを洗たく一回あたりにして計算しなおしてみてください。
まず、BellitasのミラクレールMRCです。
1.5㎏入りで¥18,00-⇒標準使用量で100回分
一回の使用量(水30ℓに対して):15g
一回当たりの単価:¥18円
界面活性剤量:12% 全有機炭素量(TOC)=1.8g
従来のコンハクト洗剤
一回の使用量(水30ℓに対して):25g
⇒100回分に換算すると ¥2,500-
他の粉末洗剤 一回の使用量(水30ℓに対して):25g
界面活性剤量:23% TOC=5.75g
液体洗剤 界面活性剤量:58% TOC=5.8g 水30ℓに対して10g(40回)
界面活性剤量:21% TOC=5.25 水30ℓに対して25g(35回)
他の洗剤の現在の価格を調べていませんが、どれも100回分に換算してみたください。特に、最近のワンパック洗剤では100回分でどれほど高額になるか、簡単にわかると思います。
どれだけミラクレールMRCが経済的か、表向きの商品価格だけでは判断できません。それに、環境問題においてもTOCが1/3で、他のものより環境に対して十分考慮されていることが明らかです。
それに、St.M医科大学病院のリネンのプロが20年以上使用した結果、ミラクレールMRCには消臭・漂白・柔軟の効果もあるので、別に用意する必要はないと言っています。確かに、他にはない特殊なメカニズムを組み込んでいるのでいるので、余分な経費を節減できます。それ故、洗たくを全体的に見れば、一番使いやすい洗剤であると評価してくれました。(残念ながら、十年数年ほど前に他界されました=21世紀の洗剤のキャッチフレーズは二人で考えたものです)
2025-04-16 16:07